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2025.07.10

【イベントレポート】 Filmmakers Lab Fukuoka 開催レポート

こんにちは!
イベントを企画したリーボの中居です!

入社5年目にして初めてブログを書いてみようと思います。
文章は苦手ですが、話すよりは上手く伝えられそうなので、お手柔らかに見てください、、笑

 

Filmmakers Lab Fukuoka を初開催しました!

2025年6月13日(金)に「Filmmakers Lab Fukuoka」というイベントを初めて開催しました。
vol.1のゲストには、映画やMV、広告などを中心に活躍されているArtone Filmのカラリスト
Yoshiyuki Nishidaさん(以下、西田さん)をお招きし、カラーグレーディングの実演を行っていただきました!

当日は会場であるソニーストア福岡天神に50名近くの参加者の方にお越しいただき、大盛況となりました。

お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました!!

 

なぜこのイベントをやろうと思ったのか

リーボでは月に一度「OPENDAY」という社内外のクリエイターが気軽に集まるイベントを開催しており、

その中で技術的な話をする時間がとても楽しく、学び合いが生まれていることに気がつきました。

そこで、そういった技術や表現の話をもっと深められる場をと思い、「OPENLAB」というイベントを開催しました。

自分がDaVinci Resolveでどのようにグレーディングをするか紹介しつつ、参加者の方だとこの場合どうやるかなどスキルシェアを

していくことでみんなが学びになるような場になりました。

その取り組みを通じて、Blackmagic Designの石井さんと繋がることができ、今回の企画へと繋がる大きなご縁が生まれました。

自分自身が映像を作っていく中で特に惹かれていったのが「色」の表現=カラーグレーディングでした。


好きなMVやファッションムービーのカラーを手がけていたのが、Artone Filmの西田さんだと知り、
他の作品なども見てどんどんファンになっていきました。

 

Blackmagic Designの石井さんから、Inter BEEでArtone Filmのカラリストさんによるカラーグレーディング実演があると聞き、福岡から弾丸で足を運んだあの体験も、今回のイベントの原点になっています。
 

あの空気を、福岡でも体験してみたいと思った。
そう思って、企画を練り始めたのが、Filmmakers Lab Fukuokaでした。

 

Filmmakers Lab Fukuokaとは?

「Filmmakers Lab Fukuoka」は、リーボが企画する

九州の映像文化を盛り上げることを目的とした新たなコミュニティです。

このイベントは、講師が一方的に教えるセミナー形式ではなく、講師と参加者がセッションしながら交流していくことで、

お互いに刺激を与え合うような場を目指しています。

今回は、ソニーストア福岡天神さま、Blackmagic Designさま、Artone Filmさまにご協力いただき、

このスペシャルなコラボレーションが実現しました。

「光と色」にこだわった空間づくり

今回のテーマが"カラーグレーディング"であることから、空間そのものでも色と光を体感できるようにしたいと考えました。

ヒントにしたのは、グレーディングルームの空気感。

 

会場であるソニーストア福岡天神の照明をすべて落とし、モニターの光・オレンジの間接照明・チューブライトで構成された空間に。

さらに、西田さんにはトップライトを当ててスポットが自然に集まる演出を施しました。

また、暗めの空間にすることで、発言や交流がしやすくなるのでは?という狙いもありました。
 

イベントレポート

イベントは、西田さんのお話からスタート。

前半では、カラリストという職業とは何か、なぜ映像業界に入ったのか、そしてご本人が所属されている

Artone Filmについてのお話をしていただきました。

 

その後は、実際の仕事で手がけられた2つの作品を使用したグレーディングデモ。

1つ目は、STUTS "99 Steps feat. Kohjiya, Hana Hope"(MV)。 こちらでは、グループ化による効率的な調整の仕方や、

ノード構成の考え方など、プライマリーグレーディング(ベースの色づくり)にフォーカスした内容を丁寧に解説していただきました。

 

2つ目は、MARO「この男、やってます」編(CM)。

このパートでは、ベーストーンを整えた映像に対して、光を強調する手法や、視線誘導のためのコントロールなど、

セカンダリーグレーディング(細部の作り込み)に関するテクニックをご紹介いただきました。

技術的な話と「なぜそうするのか?」という理由のバランスが絶妙で、参加者全体が深くうなずくような場面が何度もありました。
 

その場でグレーディングセッションも!

さらに後半には、私が撮影した映像作品「KUOE KYOTO」のクリップを使い、
その場で西田さんにグレーディングをしていただくセッションも行いました。
 

現場でカメラマンとカラリストがどうコミュニケーションを取りながら色を詰めていくか、というプロセスをそのまま再現。
4つのパターンを提案していただいた上で、そこから絞り込んで1つの世界観に落とし込んでいく様子は、
実践的でとてもリアルな学びの場になりましたし、自分にとっても西田さんとコミュニケーションをとりながら
グレーディングを進めていくのは贅沢でかけがえのない経験となりました!
 

コミュニケーションタイム

セッション終了後には、会場の明かりをゆるやかに灯し、ドリンクを片手に交流する時間を設けました。

講師の西田さんにも、直接質問をしたり、感想を伝えたりする参加者が多く、

あちこちで技術的な話や映像の好みについて熱心に語り合う姿が見られました!

また、会場にはBlackmagic PYXISを体験することができるブースも設けていただきました。
 

そして、このコミュニケーションタイムを彩ってくれたのが、福岡のパーティコレクティブ「lit」が選曲・制作してくれた
イベント専用BGMです!

西田さんが手がけたMVの楽曲を中心に、litならではの現行HIPHOPや最先端のダンスミュージックが空間に流れ、
音楽からもイベントの世界観を支えてくれました。

Filmmakers Labを通じて、クリエイター同士が出会い、学び合い、新しい繋がりを生んでいくこと。
そんな場づくりを、これからも続けていけたらと思っています。

結び

Filmmakers Lab Fukuokaは、これからも続いていきます!
参加してくださった皆さんからのアンケートを通して、いろんな改善点やヒントを見つけることができました。
よりよいかたちで、技術や感性が交わるこの空間を育てていけたらと思っています。

私ごとですが、2025年4月からリーボ東京支社という新しい環境で映像制作をしていますが、
東京と福岡の架け橋となれるようなクリエイターになりたいと思っています。
九州の映像づくりの新しいハブとして、また次の回でお会いできることを楽しみにしています!

ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!

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